第54回 麦藁細工(兵庫県城崎郡城崎町)
江戸時代の享保年間に因幡(現 鳥取県)の半七という者が城崎温泉に湯治に来て、つれづれの手作りに竹笛やコマに色染めの麦藁を貼り付け宿の軒先に並べて売りに
出したのがはじまりで、当時は湯島細工と呼ばれた。
代表的なものはこの写真のような子供用の指輪で赤・黄・
緑・紫・白色等に染めた麦藁を幾何学模様に編み上げた
もので10個くらいを1組にして筒状の麦藁に差し入れて
売られる。
明治の頃、この地に湯治に来た富岡鉄斎、田能村直人、
金島桂華らがこれを見て興味を持ち、自ら下絵を描いて
新しい図案のものを作成したという。